美容外科
当院では、美容外科については、まぶたの美容外科、鼻の美容外科、フェイスリフトなどを行ってております。
重瞼術(二重まぶたの形成)
一重まぶたは、まぶたを開く時に、まぶたの前にある皮膚がまぶたと一緒に上がっていかずに
皮膚がまつ毛にかぶる状態を言います。
二重まぶたは、まぶたを開くときに、まぶたの縁の幅1cm程度の皮膚が、まぶたとともに上に上がっていき、
それより上の皮膚がかぶって皮膚が二重になる状態を言います。
二重まぶたの形成とは、一重まぶたを二重まぶたにする手術です。
すなわち、まぶたを開くときに、まぶたの縁の幅1cm程度の皮膚がまぶたと一緒に上がっていくように
手術で形成します。
一般的に手術の種類としては、切開することなく、糸を通して、皮膚をまぶたに縫い付ける埋没法と、
切開して皮膚とまぶたを癒着させる切開法に分けられますが、当院では、重瞼術として挙筋前転術を採用しています。
埋没法
皮膚に糸を通して皮膚をまぶたに縫い付け、目を開いたときに皮膚がまぶたと一緒に上がっていくようにします。
一般に埋没法は効果が持続しにくいとされていますが、当院では、1本の長めの糸でしっかりと皮膚に糸をかけます。
そのため、切開法(当院の方法)などと比べても、二重が外れやすいとは言えません。
方法
局所麻酔と、点眼麻酔を行った後、まぶたに一定の手順で糸を通して、糸を結びます。 皮膚の表にある糸の結び目を、皮膚の中に入れて、手術を終了します。 手術時間は、片側で15分程度です。 術後経過が良好であれば、数日でほぼ腫れはおさまります。 そののち、1か月後、3か月後、6か月後に経過観察を行って治療を終えます。
合併症
1) 二重のゆるみ・外れ
当院では比較的ゆるみにくい方法を採用しておりますが、ゆるんでくる場合もあります。
5年ぐらい持つようであれば、再手術でさらに5年効果を維持できることになります。
まれに半年も持たないような場合もあります。その場合は、切開法や挙筋前転術を検討しますが、
そのような場合は、切開法でも外れやすい可能性があります。
また、二重が急になくなる場合は、結び目がほどけた可能性があります。
2) 角膜障害
糸が外れて、ほどけた糸が目にいとがあたり、角膜を傷つけることがありえます。
このような場合、糸を完全に抜いてしまわなければなりません。
一般的によく行われる**点法を繰り返し行っている場合は、小さい糸がたくさん瞼の中に存在しますので、
完全に除去するには、切開法と同様の切開が必要になります。
しかしながら、当院の方法においては、糸の抜去は容易で、小さな傷から糸を抜去ができます。
3) 糸の皮膚側への露出
糸の結び目がまれに皮下に埋没されずに、皮膚の表面に露出してしまう可能性があります。
この場合は、再手術を要します。
4) 糸による感染症
糸が化膿して、ジュクジュクするという可能性があります。
この場合は、糸を抜去することが必要です。
費用
手術代は片側で60,500円( 消費税込み)です。
その他、保険診療に準じた諸費用(診察料・処方箋料・診療明細書発行料・使用薬剤費用糖など数千円程度)が加算されます。
切開法
まぶたの皮膚を切開し、切開ラインより下の皮膚をまぶたに癒着させ、まぶたを開いたときに切開ラインより下の皮膚が
まぶたとともに上がっていくように形成します。
皮膚とまぶたをしっかり癒着させるために皮下組織(脂肪・筋肉)を切除する方法もあり、二重瞼が外れにくくなると思われますが、
まぶたに凹凸が生じたり、傷が目立ったり、変形を生じたりする可能性があると思われます。これらの合併症は修正が極めて困難です。
したがって、当院ではこの方法は採用しておりません。
二重瞼は、解剖学的には、腱膜といわれる組織が皮膚に結合して二重をつくっています。
当院では、この仕組みを再現するよう形成しております。これにより、凹凸などの変形が生じたり傷が目立つということはありません。
ただ、切開法といえども、二重が外れることもあります。
また、腱膜の付近を操作するため、眼瞼下垂症を引き起こす可能性もあります。
方法
局所麻酔を行った後、切開します。切開ラインに沿って皮膚と皮下組織である眼輪筋に腱膜の先端をを縫合し、皮膚を閉じます。 手術時間は、片側で約40分ほどです。 手術後3日ないし遅くとも6日で抜糸を行います。 術後経過が良好であれば、数日でほぼ腫れはおさまります。 そののち、1か月後、3か月後、6か月後に経過観察を行って治療を終えます。
合併症
1) 二重のゆるみ・外れ
埋没法と同様に、二重が緩んでくる可能性があります。
2) 手術による眼瞼下垂症
腱膜付近を手術操作するために、
眼瞼下垂症を引き起こす可能性があります。
費用
手術代は片側で143,000円( 消費税込み)です。
その他、保険診療に準じた諸費用(診察料・処方箋料・診療明細書発行料・使用薬剤費用糖など数千円程度)が加算されます。
挙筋前転法※
当院で行う切開法については、合併症として眼瞼下垂症が生じる可能性があります。
眼瞼下垂症を生じないようにするより確実な方法は、腱膜性眼瞼下垂症の治療と同じ、挙筋前転法を行います。
この手術により眼瞼下垂症を確実に予防するとともに切開法と同様に二重を形成できます。
また、挙筋前転術の効果として、若干まぶたの開きがよくなり、眼が大きくみえます。
この方法を行えば年齢とともに起こりやすくなってくる、腱膜性眼瞼下垂症を予防することにもなります。
この手術は、技術と経験が必要な難しい手術の一つと思われますが、
当院では、最も数多く行っている手術であり、手術結果は、きわめて安定的です。
(※挙筋前転法は腱膜性眼瞼下垂症と診断された場合には、当院では保険診療で行っております。)
方法
局所麻酔を行った後、切開します。まず、腱膜を前転して瞼板に固定します。
次に切開ラインに沿って皮膚と皮下組織である眼輪筋に腱膜の先端をを縫合し、皮膚を閉じます。
手術時間は、片側で約60分ほどです。
手術後3日ないし遅くとも6日で抜糸を行います。
術後経過が良好であれば、数日でほぼ腫れはおさまります。
そののち、1か月後、3か月後、6か月後に経過観察を行って治療を終えます。
合併症
1) 二重のゆるみ・外れ
本法においても、二重のゆるみや外れのおこる可能性があります。
もしそのようなことが起これば、ケースバイケースで最善策を検討します。
2) 瞼の高さの左右差
本法は瞼を少しばかり引き上げる効果がありますので、その度合いにより瞼の高さの左右差が生じる可能性があります。
もしそのようなことが起これば、修正手術を行います。
3) 二重の問題
二重がきれいに仕上がらない可能性もあります。。
もしそのようなことが起これば、修正手術を行います。
4) 瞼の形の変形
瞼の形が変形する可能性があります。
もしそのようなことが起これば、修正手術を行います。
費用
手術代は片側で198,000円(消費税込み)です。
その他、保険診療に準じた諸費用(診察料・処方箋料・診療明細書発行料・使用薬剤費用糖など数千円程度)が加算されます。
上まぶたのたるみ取り
これは単純に瞼の皮膚が年齢とともにたるんで、瞼にカーテンのようにかぶさってくる状態です。 ひどくたるんでくると視野障害をきたしますので、皮膚のたるみによる眼瞼下垂症として、保険診療で手術治療を行っております。 しかしながら、そこまで重症でない場合でも、上まぶたのたるみにより、二重の幅がせまくなったり、目じりのしわが増えたりすれば、 若々しい目元が失われてしまいます。 そのような場合でも、余分な皮膚を取り除くことにより、目元をすっきりと見せることができます。 また、美容的な改善のほかにも、「目が軽くなったという」感想を抱く患者様も少なくありません。(必ず目が軽くなるわけではありません。)
方法
上まぶたの皮膚の切除する範囲を、二重の形状、皮膚の余分な具合や、左右差などを見ながら、デザインします。
局所麻酔下で、デザインに沿って皮膚を切除し、縫合します。手術時間は片側で約40分ほどです。
手術後3日ないし遅くとも6日で抜糸を行います。
術後経過が良好であれば、数日でほぼ腫れはおさまります。
そののち、1か月後、3か月後、6か月後に経過観察を行って治療を終えます。
合併症
1) 瞼の変形
皮膚切除のデザインは綿密な計算により決めていきますが、
このデザインが不適当であれば、悪い仕上がりになり、瞼の変形につながります。
2) 皮膚の欠損
皮膚の切除の量をどの程度にするかは、難しい問題です。
切除が足らない場合は、追加切除が可能ですが、切除しすぎた場合は、切除した皮膚を戻すことはできません。
そのようなリスクを考えれば、取りすぎないよう、控えめな形成がより安全です。
費用
手術代は片側で132,000円(消費税込み)です。
腱膜性眼瞼下垂症(保険診療)の治療を行った後に引き続き皮膚のたるみの手術をされる場合に限り、
手術代は片側で110,000円(消費税込み)とさせてもらいます。
その他、保険診療に準じた諸費用(診察料・処方箋料・診療明細書発行料・使用薬剤費用糖など数千円程度)が加算されます。
下まぶたのふくらみ(バギーアイリッド)
年齢とともに、下まぶたが膨らんでくる加齢現象のことを、バギーアイリッドといいます。 これは、頭蓋骨の眼の入っている穴(眼窩)の中の、眼球や筋肉などの臓器の隙間を埋める、眼窩脂肪という特殊な脂肪が、 前方に張り出してきて、生じます。 従来は、バギーアイリッドに対しては、張り出してきている眼窩脂肪を切除していました。 ただ、この方法では、溝状のくまどりが、消えにくいという欠点がありました。 この欠点を解決するために、ハムラ医師が開発した方法は、脂肪を再配置するという方法で、 くまどりの溝の部分に脂肪を移動させて、この溝を目立たなくさせる方法です。
眼窩脂肪切除
症状が軽症な場合には、切除のみでも十分効果があります。
方法
下まぶたのまつげラインよりも少し下を切開して、眼窩脂肪を覆う眼窩角膜という膜に達します。
この膜に小さな穴を2か所ないし3か所開けて、眼窩脂肪を引き出し切除します。
最後に皮膚を縫合して終了します。手術時間は、片側で約40分程度です。
手術後3日ないし遅くとも6日で抜糸を行います。
術後経過が良好であれば、数日でほぼ腫れはおさまります。
そののち、1か月後、3か月後、6か月後に経過観察を行って治療を終えます。
合併症
1) 下眼瞼の下がり
まれに、下眼瞼が手術により、下に下がってしまうことが起こりえます。
これは、手術によって生じた皮下瘢痕が下まぶたを引っ張ることによります。
このような場合には、半年程度経過を見て、改善するかどうか経過観察します。
それでも症状が完全に治らない場合は、再手術で修正します。
また、皮膚の切除し過ぎで瞼が下がってしまうことがあります。
このような場合には、足りない皮膚を移植するなどの修正を行います。
2) 取りすぎによるくぼみ
取りすぎるとくぼみます。
費用
手術代は片側で187,000円( 消費税込み)です。
その他、保険診療に準じた諸費用(診察料・処方箋料・診療明細書発行料・使用薬剤費用糖など数千円程度)が加算されます。
ハムラ法
ふくらみが比較的くっきりしている場合は、本法が適当と思われます。
方法
下まぶたのまつげラインよりも少し下を切開して、眼窩脂肪を覆う眼窩隔膜に沿って剥離を進めていくと、
頭蓋骨の目の穴(眼窩)のヘリに到達します。
このへり(眼窩縁)と皮膚がしっかりとくっついているためにくまどりが溝のようにくっきりするので、
この眼窩縁から皮膚を外し、眼窩脂肪を外した隙間に眼窩脂肪を入れ込みます
ふくらみが強い場合には、さらに、眼窩脂肪を切除することもあります。
最後に、皮膚を縫合して終了します。
手術時間は、片側で約90分です。両側一度に行うのは、長時間になるため、
片側ずつ別な日、または別な時間帯に手術を行うことも多いです。
手術後3日ないし遅くとも6日で抜糸を行います。
術後経過が良好であれば、1週間ほどでほぼ腫れはおさまります。
そののち、1か月後、3か月後、6か月後に経過観察を行って治療を終えます。
合併症
1) 下眼瞼の下がり
まれに、下眼瞼が手術により、下に下がってしまうことが起こりえます。
これは、手術によって生じた皮下瘢痕が下まぶたを引っ張ることによります。
このような場合には、半年程度経過を見て、改善するかどうか経過観察します。
それでも症状が完全に治らない場合は、再手術で修正します。
また、皮膚の切除し過ぎで瞼が下がってしまうことがあります。
このような場合には、足りない皮膚を移植するなどの修正を行います。
2) 取りすぎによるくぼみ
取りすぎるとくぼみます。
3) ふくらみが残る
ふくらみが残る場合があります。気になるレベルであれば、
脂肪切除の追加手術が可能です。
4) 下眼瞼の凹凸
まれに生じるものと思われます。
原因はよくわかりませんが、眼輪筋の部分的な麻痺が推測されます。
やがておさまっていくものと思われます。
5) いわゆるゴルゴラインの残る問題
これは合併症ではありませんが、瞼の内側から頬の中央にかけての斜めのうっすらとした溝は、
手術により改善しません。
費用
手術代は片側で220,000円( 消費税込み)です。
その他、保険診療に準じた諸費用(診察料・処方箋料・診療明細書発行料・使用薬剤費用糖など数千円程度)が加算されます。
鼻の形成
鼻の形成につきましては、特別な注意が必要です。 患者様の希望に沿って手術を行っても、必ずしも良い結果が得られないからです。 例えば、鼻を高くしたら美しくなると思われる方も多いですが、高くしてはいけないところを高くしてしまうと、 鼻は変形してしまいます。 では、どの様な鼻が良いのか、については、専門的な観点も含めて、十分に患者さんと一緒に議論して、ご理解いただくことが大切です。 具体的には、美しい鼻の実例を見てもらうことです。見てもらった鼻が患者様にとって美しいと感じたならば、その鼻の形はどうなっているのかを 専門的に解説します。これは、実際私が海外で勉強した際に、美しい鼻が形成されるのを見て、強く感動を覚えた体験を、 皆様にも同様に体験いただきたいという思いからです。 このように、鼻の形成のゴールが患者様と医師との間で共有できれば、 あとは、鼻形成手術をそのゴールに向かっていかに実現していくかにかかっています。
鼻尖形成術
鼻の形成で大事なのは、全体の形です。 特に、鼻先の形は、極めて重要です。理想的な形に近づけるには、繊細な変化が求められます。 極端に変えてしまうことや変に尖らせてしまうことは、不自然な形態になりやすいです。
方法
手術は、局所麻酔および浸潤麻酔(鼻の穴深くに麻酔薬のしみこんだガーゼを詰める麻酔)を行います。
オプションで静脈麻酔を追加することもあります。
当院では、オープン法といわれる方法を取ることが多いです。
すなわち、鼻柱と呼ばれる鼻の穴と穴の間の一番細くなった所を切開し、そこから鼻の穴の中を切開します。
これにより、鼻の先端の軟骨を露出するとともに、鼻中隔とよばれる鼻の穴と穴のあいだを隔てている軟骨に到達できます。
この軟骨の奥を一部摘出し、これを補強などに使い、鼻先を一定の形に形成します。
最後に、鼻柱の切開した皮膚を丁寧に縫合し、ギプス固定します。
手術時間は、約2-3時間ほどかかります。
合併症
1) 術後の変形
多くの場合、ギプスをとった直後は、良好な形態を保っています。しかしながら、
1か月後あたりから、鼻先が丸くなってしまう場合があります。
その場合でも、1年ぐらい経過を見ていると、徐々にギプスをとった時の形に戻っていき、
最終的には良い結果になることが多いです。
2) 鼻の傷跡の問題
当院でのオープン法による鼻の傷は、きわめてきれいに治ることが多いです。
もし部分的に傷が認識できたとしても、まず問題になるレベルになることはありません。
しかしながら、他院で手術を行って、すごく目立ってしまったような場合は、
きれいにするのが困難です。
また、そのような場合、鼻の変形を合併してることが多く、変形を十分に直してから、さいごに傷を治す手順になります。
費用
手術代は715,000円( 消費税込み)です。
その他、保険診療に準じた諸費用(診察料・処方箋料・診療明細書発行料・使用薬剤費用糖など数千円程度)が加算されます。
鼻骨骨切り術
鼻骨は、鼻の頭側(上側)3分の1にあります。この部分が幅広い場合、幅を狭くすると大変効果的です。
また、鷲鼻とよばれる鼻骨の突出部を削る場合は、削ったあとに、そこが幅広く平らになってしまうので、
必ず両側の鼻骨を幅寄せしなければなりません。
このような鼻骨を幅寄せする手術法が鼻骨骨切り術です。
方法
手術は、局所麻酔および浸潤麻酔(鼻の穴深くに麻酔薬のしみこんだガーゼを詰める麻酔)を行います。
オプションで静脈麻酔を追加することもあります。
局所麻酔が十分に効いてていれば、骨切りを行っても痛みを感じることはありません。
骨切りは、すべて鼻の穴のなかで行います。表の皮膚は切開しません。
鼻骨は、山形に盛り上がった薄い骨ですが、骨切りは、まず、中央の峰の左右を、峰に沿って、鼻骨を切る内側骨切りを行います。
次に、左右の山のすそ野に沿って骨を切る外側骨切りを行います。
骨切りがなされれば、左右の鼻骨を寄せて細くしすることができます。
最後にギプス固定を行い、鼻に詰め物(鼻栓)をして、手術を終了します。
手術時間は、約1時間ほどです。
鼻栓は、1-3日で抜去します。
ギプスは2週間装着したのち除去します。ギプス装着中は着脱はできません。2週間の間、当院で1-2回作り直します。
合併症
1) 大量出血
可能性としてあり得ますが、これまで長年の間、大量出血を生じたことはありません。
2) 眼窩底など他の部位の骨折
可能性としてあり得ます。
3) あともどり
ごくまれに、骨切りを行って、数か月で骨がまた盛り上がって手術前の状態に戻ることがあります。
費用
手術代は605,000円( 消費税込み)です。
その他、保険診療に準じた諸費用(診察料・処方箋料・診療明細書発行料・使用薬剤費用糖など数千円程度)が加算されます。
鼻翼形成術
鼻翼(いわゆる小鼻)の形成は、難しいです。当院では、単純に小鼻を切り取る方法は、 様々な変形を生じることや、生じた傷跡がきれいにならないなどの理由でい、採用しておりません。 しかしながら、上あごの手術の後に小鼻が広がってしまう変形に対しては、広がりを狭く戻す手術などは行ってきました。 鼻の幅を少し狭くすることは、美容的に有効であり、美容手術として行うこともあります。 ただ、小鼻周の手術は、傷跡が場合によっては、あまりきれいにならないこともありますので、 効果とマイナス面を天秤にかける必要があります。 ケースバイケースで手術法を検討しております。
方法
手術は、局所麻酔で行います。
術前に検討したデザインに沿って形成術を進めていきます。
場合により、ギプス装着をします。
手術時間は、1時間程度でしょう。
抜糸は手術後4ないし6日後に行います。
術後1か月、3か月、6か月、1年と経過観察を行います。
合併症
1) 傷跡の目立ち
美容外科では、傷が見えてしまうことは、大変好ましくないです。
そのような意味で、小鼻と頬との間の傷は、目立ちやすく、当院では、ここを切開することは避けております。
当院で小鼻の形成を行う場合は、できるだけ小鼻と口唇の間の切開で行います。(ケースバイケースです。)
2) 鼻翼の変形
単純な鼻翼切除は変形を招きます。ケースバイケースで、手術のデザインを十分に検討し、慎重に手術にのぞみます。
費用
手術代は片側で99,000円(消費税込み)です。
その他、保険診療に準じた諸費用(診察料・処方箋料・診療明細書発行料・使用薬剤費用糖など数千円程度)が加算されます。
フェイスリフト
フェイスリフトは、重力で生じた目じりのたるみや頬のたるみを引き上げる手術です。
引き上げる範囲が広いので、切開は長くなります。すなわち、側頭部(こめかみ)を切開し、耳の前に切開をのばし、
さらに耳の後ろを切りあがって、後頭部の生え際へと切開を伸ばしていきます。
この切開から、首、頬、目じり、こめかみを骨から外し、引き上げて、余分な皮膚を切除した後、皮膚を縫合します。
頬の操作では、特に何もしない従来型の方法、SMASと呼ばれる皮下の膜状組織を引っ張る方法、deep SMASといわれるSMAS
をさらに剥がしていって、ほうれい線まで達したのちに、SMASを引っ張る方法に分けられます。
SMASは頬骨の一番突出しているところで骨と引っ付いているので、ここを超えてSMASを剥離するdeep SMAS法は非常に効果的ですが、
手術が難しく、時間もかかり、腫れも長引くと思われます。それに比べ、SMASはdeep SMASほどの付加効果はありません。
もっと患者様に負担が少なく、腫れもほとんど生じない、従来法といえる、SMASをまったく触らない方法を当科では採用しております。
方法
局所麻酔で行います。髪の毛をまとめたりする時間も含め、片側3時間ほどかかるので、
片側ずつ、別の日に手術することが多く、患者様にとっても負担は軽減します。
髪の毛を剃ったりすることはありません。
当院で採用しているフェイスリフトの切開のデザインは、よく工夫がされたデザインで、
私が学んだアルゼンチンのDr. Jose Juriのデザインをそのまま採用しております。
そのデザインに従い、切開し、皮下を剥離し、丁寧に引き上げて縫合します。
術後2週間かけて、抜糸を行っていきます。
術後、1か月、3か月、6か月とフォローいたします。
合併症
1) 顔面神経(側頭枝)の麻痺
手術では、こめかみにあるこの神経の表と裏を剥離する必要があります。
したがって、神経に損傷を与えれば、麻痺が生じます。
損傷が軽ければ、回復する可能性がありますが、切断してしまうなどということがあれば、
麻痺が残ってしまいます。
麻痺が生じれば、眉毛が上がらなくなり、下垂し、まぶたも非常に開きにくくなります。
2) 大耳介神経麻痺
耳の下の首には大耳介神経があり、これを傷つけると、耳のあたりのしびれが生じるとされています。
3) pixy earlobe
耳たぶがあごのほうまで引っ張られる変形です。
皮膚を引き上げて支える相手が、耳たぶであれば、逆に耳たぶは引っ張られて下へ下がっていきます。
特に、ミニリフトで耳だけ切開した場合に生じやすいようです。
耳たぶに引っ張りの力がかからないようデザインして縫合していく必要があります。
費用
手術代は片側で440,000円(消費税込み)です。
その他、保険診療に準じた諸費用(診察料・処方箋料・診療明細書発行料・使用薬剤費用糖など数千円程度)が加算されます。
上口唇短縮術
鼻と唇の間の、唇の皮膚を切り取り、口唇の縦の長さを短くする形成術です。
この手術は、海外では、加齢により、伸びた上口唇を短くする一種のフェイスリフトとして行われていました。
しかし本邦においての、一種の流行としての上口唇短縮術は、別の意味合いのように思われます。
さて、本法の問題点は、適応が難しく、うまくいく場合とそうでない場合を正しく見極めなければいけません。
しかも、取りすぎてしまっては、いろいろなむずかしい合併症(歯が見えすぎたり鼻の穴が目立ったりなど)
を引き起こす可能性があります。
また、傷跡も、あまりきれいに治る所ではありません。
他院で同手術を受けたという、いく人かの患者様の傷跡が、あまりにもひどいのを目にして以来、
よりきれいに仕上げることを目標として、当院でも慎重に行うようにしました。
方法
局所麻酔で行います。
鼻の下に切除のデザインをし、デザインに従って皮膚を切除します。
あともどりするという理由で、筋肉の処理を要するという施設あるようですが、
むしろ、この手術は多少後戻りをするぐらいの少しの効果にとどめることが、リスクが少なくて安全に思えます。
シンプルに、皮膚を縫合して、手術を終えます。
手術時間は、約1時間ほどです。
抜糸は、手術後4-6日後に行います。
術後1か月、3か月、6か月、1年と経過観察を行います。
合併症
1) 取りすぎ
取りすぎると、歯が見えすぎたり、鼻が下に引っ張られて鼻の穴が目立ったりする可能性があると思われます。
上口唇が長い患者様もおられますが、骨格の問題で長くなっている可能性もあります。
この場合も更新だけ短くすると、歯が見えすぎたり、口が閉じにくくなったり、ガミースマイルがひどくなったりする可能性があると思われます。
2) 傷跡
少しでも雑に縫合すると、傷跡が目立ちやすくなると思われます。
費用
手術代は片側で330,000円(消費税込み)です。
その他、保険診療に準じた諸費用(診察料・処方箋料・診療明細書発行料・使用薬剤費用糖など数千円程度)が加算されます。